足底筋膜炎について説明していきたいと思います。
まず足底筋膜とは?
足裏には足底筋膜や足底腱膜と呼ばれる腱が膜のように踵から足の指に向かってついています。
足裏は土踏まずと呼ばれるアーチ状になっていて、歩行の際に衝撃を吸収してくれる役割があります。
この衝撃を吸収したり、足のアーチを形成するのに関係しているのが足底筋膜です。
簡単に考えると、足の骨が弓だとしたら弓の弦のような状態です。
足底筋膜炎とは?
この足底筋膜に過度なストレスがかかり限界を越えると炎症となり足底筋膜炎となります。
歩くたびに足底筋膜には伸長されるストレスが毎回かかります。それにより微小な損傷が起こりさらにその傷が大きくなれば強い痛みとなります。ひどくなると歩くたびに痛みを感じるようになってしまいます。
「朝起きて一歩目の痛み」や、「足裏をチクチク針で刺されたような痛み」が足底筋膜炎の特徴です。
この状態がずっと続いてしまうと、足底筋膜の付着部である踵に必要以上の牽引力がかかるので骨が引っ張られ骨棘を形成する恐れもあります。
足底筋膜炎の原因は?
ランニングやジャンプが多いスポーツなどに多いと言われ、着地時に負荷のかかる動作が繰り返されると損傷や炎症が起こる原因にもなります。
あとは体重増加も大きな原因となります。コロナ禍で体重が増えたがあまり外に出る機会もないのでとりあえずランニングから始めようと思って走り始めたら足が痛くなって足底筋膜炎になったという方もかなり多かったそうです。
足底筋膜炎になりやすい人?
しかし同じようなスポーツをやっているのに足底筋膜炎になる人。足底筋膜炎にならない人。その差はなんでしょう?
まず一つは単純に体重などで足底筋膜にかかる荷重の問題です。
そしてもう一つは使い方です。土踏まずは足の内側にあります。なので体重が内側に乗りやすいと足底筋膜炎になりやすい傾向があります。
内股傾向(X脚)だったとしたら内側に体重がかかりやすいです。
ここからもっと複雑な話になってきますが、逆にO脚でも内側に体重はかかりやすいです。簡単に体感してもらうには片足立ちになったときに土踏まずが立っている時より潰れれば内側に体重が乗っているということになり足底筋膜炎のリスクがあります。
ですので体のバランスというのがとても大切になってきます。
足の機能から見た足底筋膜炎?
足の構造や機能の話で言えば、アーチが潰れた足は回内足といい骨の安定性が悪いです。いい意味で言えばうまく力を逃すことができます。
逆に小指荷重でアーチが高い(ハイアーチ)は回外足といい。骨が固定された状態です。
骨で安定していれば、筋肉は動くことに集中できるのでスポーツなどでは早く動くことができます。
どちらもメリットデメリットはあり自然にバランスよく使っています。
しかしアーチが潰れる割合が多ければ、骨で安定していないので体を支えるのに筋肉を使います。支えるために筋肉をつかって動くのにも筋肉を使います。筋肉の負担が大きければ足底筋膜と関わりのある筋肉もあり足底筋膜に牽引力が働きさらに接地で荷重もかかりで足底筋膜炎のリスクとなります。
では、どうしたら?
当院ではしっかりと全身を見てバランスを整えて行きます。
なぜ足底にストレスがかかっているのかを考えて治療をするので、再発防止にもなります。
しかし全身を整えていってもまた同じ使い方をしているとまた足底にストレスをかける使い方になるので、使い方も足底筋膜炎には大切です。
当院では体の使い方までご指導させていただきますので、まずは1度ご来院ください。